5月14日(金) Barcelona, Spain
バレンシアから約4時間でバルセロナ着。サウンドチェックして一旦外のバール(bar)でお食事。キッシュとサンドイッチなど。ここのところかなり肌寒い日が続いている。スペインに来たら暖かいんじゃないかと思ってたけど。
会場へ戻ってテレビ局のビデオインタビューして、本番。イタリアからわざわざ飛行機使って見に来てくれたお客さんもおられた。うれしい。ライブも楽しく無事終わり、ホテルで就寝。
5月15日(土) Madrid, Spain
午前11時、心優しくてしっかり者のバンドJugoplastikaのディエゴの車(トヨタ製)を借りてパブロの運転でバルセロナからマドリッドへ。ラモンとディエゴはラモンの車(これもトヨタ)で機材を運搬。途中のサービスエリアでタパス。オイルサーディンがおいしいなぁ~。他の食べ物もおいしい~。
マドリッドの町中はお祭りとサッカーの試合が重なって大大大渋滞。午後8時にやっとこさ会場着。サウンドチェック、夕食(またまたタパス)本番。夕食時はこの日のサポート、Mallory Knoxみなさんと一緒だったんだけど、彼らはライブ開始時間の5分前まで飲み食いしてがやがやおしゃべりしてた。お国柄だねぇ。夜11時も過ぎようというのにレストランには小さい子供の姿もちらほら。聞くところによると昼はシエスタ(昼寝)して、夕食は大人も子供も9時やら10時やらに食べるらしい。ほんまかいな。
チーズが伸びてます。
ライブは週末でお酒も入って超明るいお客さんにたーくさん囲まれて楽しかった。ライブ終わって宿に向かったのは午前3時。町中にはたくさん人がいて、子供も歩いてた。どーなってんや?午前4時過ぎ就寝。
5月16日(日) Madrid から London へ移動日。
朝9時ロビー集合、マドリッドの空港までラモンに送ってもらう。いやぁ、ほんとお世話になってかたじけない。スペイン行って、人の情けに触れました。Ramon, Pablo, Diego, Thanks! グラシャス アミーゴス!スペインは食べ物もおいしいし、景色もきれいだし、ゆっくり観光で来てみたいわ。夜更かしだけは出来ないけど。
安い飛行機easy jetにのってロンドンLuton空港着。機内で入国書類を配ってくれなかったので、せっかく並んでいたのに入国カウンター直前で書類書いて並び直し。かなわんで。迎えに来てたバンに乗り込みホテルへ。なんと私たちの到着一時間後にロンドンの空港が、アイスランドの火山噴火の影響で全面閉鎖になったそうな。なんとラッキー。
5月17日(月) Amsterdam, Netherland
朝9時半ロビー集合、今回、ドーバー海峡は泳ぐのでもなくフェリーでもなくユーロトンネルを使用。これ、初めてです。
トンネルの入り口のサービスエリア兼免税店前にて、長身のドライバーTom(21)と。
トンネルの中を車を積み込んだ電車が走るという方式。これは電車の車両の内部。この貨車に車が乗り込む。こういう貨車が15から20両ぐらい繋がってるみたいです。海底トンネルなので、気圧が変化して耳がブーンとなった。先頭車両と最後の車両にトイレあり。
約35分で対岸のフランスはカレーに到着。着いたところにフランスの大手スーパー、カルフールが入った巨大ショッピングモールがあって、そこで小一時間のお買いものタイム。ナイフのみんなでクレープ食べて、それぞれ好きなお店へ。ここでは消費税がかからないそうで、イギリス側からドーバー渡って買い物の来る人も多いそうです。ワインとかね。
そのあと、どんどこどんどこ車は走ってベルギーを通過してオランダへ。ベルギーに入ると車窓から見えるはきれいな馬たち。イギリスもヨーロッパも牧場が多いね。午後9時前、アムステルダムの会場着。格調高い建物でライブ会場も楽屋もきれい。ラインチェックのみやって、本番。またまたたくさんお客さんが来てくれてた。ナイフの90年代のレコード会社のA&R氏も来てくれてた。あな、なつかしや。
この日のお宿はロックなホテル、その名も「backstage hotel」
アムステルダムのならではの景色。運河。
5月18日(火) アムステルダムからケルンへ移動日
バックステージホテルは朝食がついていて、セルフで焼く卵焼き器があったり、ほかの食べ物も充実。午前中はみんなで町を散策。お土産物屋さんのデカ木靴。
午後3時ごろ、ドイツのケルン着。夜はライブなし。会場とプロモーターの都合にてライブはキャンセルになっていて、プロモーター所有のアパートに泊まる。ベッドルームが3つとダイニングキッチン、お風呂、トイレ有り。我々5人が十分泊まれる広さ。このあたりはトルコ人街ゆえ、夕食にドネルケバブを食べた。おいしいわぁ。パンの部分がパリッとしてやさいもたっぷり。洗濯して近辺散歩して就寝。
5月19日(水) Hannover, Germany
9時半起床、ヒッピーのコミューンといった感じのこのアパートにて、スタッフJanice手作りドイツスタイルの朝食。サラミソーセージをオーブンで焼いたもの、ラディッシュ、甘いプチトマト、黒パンなど。
午後1時にケルンを出て、約4時間でハノーバー着。会場はまたまたヒッピーのコミューン風。犬も居た。サウンドチェックして本番までにまかないが出て、ベジタブルラザニア、ゆで卵が真ん中に入ったバンバーグを輪切りにしたもの、魚?チキン?のクリームソース煮、きゅうりのサラダ。
ハーブのご飯もあり。
ナイフが一押し!!
ライブは楽しいうちに無事終わり、zzz。
5月20日(木) Berlin, Germany (この日はナイフ結成以来712回目のライブ!!!)
4時間のドライブを経て午後4時ベルリンの着。このあたりは東京で言うなら歌舞伎町といったところらしい。電車の高架横が会場。
サウンドチェック後、地元プロモーターさんに近くのおしゃれなレストランに連れてもらって、ドイツ料理のパスタを頂く。おいしいわ。サラダもすごくおいしかった。
サポートバンドは打ち込みキーボードとギターのスペイシーな男女二人組。なんだかドイツやわぁ。
シルクスクリーンのすてきなポスターも作ってありました。ヨーロッパでは年月日を書く順序が日本と逆なんですわ。
この日のお宿は元縫製工場をちょっとおしゃれに改築したホテル。工場らしき鉄の扉があったりして一風変わってた。若いバックパッカーも泊ってた。
5月21日(金) Berlin, Germany から Gent, Belgium へ 移動日。
午前11時チェックアウト、ベルリンの壁を見に行く。
ドイツの端から端まで、旧東ドイツと西ドイツを分断していたこの壁、万里の長城を彷彿させる長さ。その一部が残されていて画家たちの絵が施されている。東西冷戦時代は東から西へ壁を越えて来ようものなら即射殺だったそうで…。みんなで壁の間から東側へ行ってみた。そこには川があって、人工とみられる砂浜にしてある。デッキチェア、そしてホットドッグだかサンドイッチだかの出店からはレゲエが聞こえてくる。
そのあと近くの激安スーパーでチョコレートなど購入。チョコの中にミルクいちごクリームが入ったのがおいしいんだ。
それから車は走って走って走って、夜10時ごろようやくベルギーのゲント着。高速道路沿いの宿に入る。おなかもぺこぺこ。ホテルのレストランはもう閉店の時間。町へ行ったけどだいたい店は閉まっている。スペインとはえらい違いやな。やっとこさドネルケバブやらピザやらを売っているお店を発見、わたしはハンバーガー頼んだけど、これ、牛ミンチじゃないな。マトンか魚肉のソーセージや。ああ、ドネルケバブにしといたらよかった。パンはおいしかったけど、バンバーガーではずしたのは初めてだった。
5月22日(土) ベルギーのゲントからロンドンまで戻る。移動日。
ヨーロッパは風力発電に力を注いでるもよう。スペインにもあったけど、オランダ、ベルギー、ドイツ、フランス、いたるところに風車がみられた。
あと、イギリスも含めて、菜の花畑がこれまたたくさんあって、車に乗っていると花の匂いがしてくる。開花シーズンだったので一面黄色の絨毯を敷き詰めたようになっている。バイオ燃料にでもするんか?
朝9時半出発し、ベルギーを抜けてフランスに入り、ドーバー海峡を往きと同じようにユーロトンネルで渡る。英国側は入国審査が厳しいので、多少時間がかかった。
ナイフのレーベルDamnablyのGeorge宅へ行き、一休み。フランスからの電話(スカイプ)インタビューを一本済ませて、ナイフ3人、George, Janice, Tomの6名でROSASという、大阪の「アメリカ村」縮小版みたいな場所へ行き、タイ料理を頂く。
ここにはRough Tradeのお店があってナイフの英国盤Super Groupも置いてたよ。
ホテルに入って、夜はBBCのロック番組観ながら就寝。ブラーやらレイナードスキナードやらいろいろ出てくるんやけど、ロビン・トロワーの映像はレアやった。国営放送で頻繁にロックの歴史様の番組流してて、こういう効果が音楽好きの人が多い国を作ってるんじゃないかな。うらやましい限り。
5月23日(日) Brighton, UK
ロンドンからブライトンへ。2時間ぐらいかかって現地ブライトンの会場入り。
サウンドチェック後、海の方へ散歩。
お天気は最高で海辺にはたくさんの人。海の水はきれいというわけではないし、水も冷たいので泳ぐことはできない。ここは砂浜ではなくて丸い石がごろごろしている。
Brighton の Pier です。桟橋。
会場に戻って会場で出してもらった野菜カレーを頂き、ライブ。新しいアルバムから「カピバラ」を日本語で演奏しまーす、って言うとウケた。無事終了、宿に帰って就寝。
5月24日(月) London, UK
1時間半ぐらいでロンドン着、Georgeを拾って会場のScalaへ。
格調のある建物。内部も広くてきれい。
サウンドチェックして、サンドイッチ食べてインタビュー3件、GeorgeのバンドFormer Utopiaから始まってサポートバンドは3つ。全部おもしろかった。Georgeはなかなかいい声だしギターとベースもうまいね。
大きな会場だったのに、たくさんたくさんお客さんも見に来てくれて大盛況。この日からヨーロッパツアーが始まるElectric Eel Shockの面々も来てくれた。ありがとう。そしてAll Tomorrow’s Partiesでお目にかかったRaincoatsの方々も見に来てくれた。光栄です。ティーンエイジャーのころRaincoatsをよく聴いてて、初期ナイフ、かなり影響受けています。
少年ナイフヨーロッパツアー2010にお越し下さったお客さん、見に来てくれてありがとう。感謝します。そして各地プロモーター、関係者のみなさんお世話になりました。スペインのJugoplastikaのみんなにもご迷惑かけました。
ツアーを仕切ってがんばってくれたGeorge, Janice、ほんとにありがとうね。DriverのDave, Tomおつかれさん。
りっこ、えみちゃん、楽しいステージパフォーマンス、その他いろいろがんばってくれました。ありがとう。おつかれさまでした。
ヨーロッパ、また行きたいですわ。